日本の祭りレポート

厳島神社祭典・鼠ヶ関神輿流し

いつくしまじんじゃさいてん・ねずがせきみこしながし

厳島神社祭典・鼠ヶ関神輿流し1
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DATA
4月14日~16日(15日がメイン) ※毎年同日
山形県鶴岡市鼠ヶ関 厳島神社
0235-44-2112(鼠ヶ関自治会)
JR羽越本線「鼠ヶ関」駅下車
※取材時2024年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

“せれろれろれろ”の酔いどれ神輿

桜満開、ここは山形県と新潟県の県境。目の前は日本海。かつて東北三大関所のあった鼠ヶ関です。原海公民館で宵宮祭の天狗舞、獅子舞などを見学。若者たちの仲の良さが爆発。
翌朝祭り現場へ。精進徒とよばれる白装束の若者およそ20人が神輿を担いで地域を練ります。彼らは限りなく酩酊状態。間断なく“せれろれろれろ”の奇妙なかけ声が飛び交います。聞けば一体感をつくるための掛け声とか。まさに酔いどれ神輿です。神幸では少年演じる天狗舞が随所で披露され、白装束が地面にひれ伏します。願いは豊漁と豊穣。15日祭りの最後、神輿は精進徒に担がれたまま鼠ヶ関川にザブン。バシバシと水を浴びせられます。禊ぎです。祭りの始まりは江戸時代中期。鼠ヶ関の浜に弁天様の木彫が流れ着き、それを拾った漁師が丁寧にお祭りしたところ豊漁に恵まれたことに由来。
旅情あふれる鼠ヶ関、そして耳に残るかけ声、瞼に焼きつく酩酊神輿、インパクトある祭りです。

[取材・文:苦田秀雄]

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