日本の祭りレポート

例大祭流鏑馬祭り

れいたいさいやぶさめまつり

例大祭流鏑馬祭り1
例大祭流鏑馬祭り2
DATA
9月19日 ※毎年同日
山梨県富士吉田市下吉田 小室浅間神社(おむろせんげんじんじゃ)
0555-22-1025(小室浅間神社)
富士急行「大月」駅乗り換え「下吉田駅」下車
※取材時2009年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

馬が駆けた蹄(ひづめ)の足跡で地域の吉凶を占う奇祭

この流鏑馬は馬が走った蹄の足跡の形で氏子地域の吉凶を占うという世にも稀なもの。それが馬蹄占(ばていうらない)。神社近くにある馬場で流鏑馬が始まりました。的(まと)は設定されているものの、弓矢はお構いなしに天に向かってピュン。馬が走り去った後、その都度占人が神妙に蹄の跡を観察して歩きます。下吉田地区に占人家は3家あり、占い方は門外不出。後日、宮司が地区の会合に出向き、住民に占いの結果を伝えます。例えば、“来年の3月までに火事がおこりそうなので、皆で気をつけましょう”などということ。住民はそれを忠実に守り、お互いが助けあって日常生活に活かすのです。生活に密着した祭りです。

【取材・文:苦田秀雄】

⽇本の祭りレポート⼀覧へ

その他の日本の祭り

お問い合わせ
PAGE
TOP