日本の祭りレポート
しきねんとりいぎひきさい
これは20年に一度行われる天津神明宮の鳥居の建て替え行事で、伊勢神宮の式年遷宮にならって遷宮にかえるもの。
初日、御用木が天津氏子地域を曳きまわされます。お披露目です。バカ囃子に小粋な木遣もあいまって、明るい晩夏の下総鴨川の港町にお祭りムードが満載。御用木は10月15日に建て替えられます。自分にとってこれが4回目の祭りだという長老もあり、その都度の自分の役割も変わってきたのだとか。それは祭りにみる自分史。今年が見おさめかもしれない。20年に一度の祭りは人々の心に重いものがあったのです。後日10月15日、「鳥居通初上棟祭(とりいとおりぞめじょうとうさい)」で立派な鳥居が立ちました。
【取材・文:苦田秀雄】
式年鳥居木曳祭は「房州伊勢の宮」と仰がれる天津神明宮に伝わる、伊勢神宮の式年遷宮に倣った20年に一度の鳥居の建替神事です。鳥居曳神事では御神木が8月下旬3日間かけて天津市中を奉曳され、例祭前日の10月15日に新しく建立された鳥居の通初式が行われます。約一年かけて斎行される壮大な神事です。