日本の祭りレポート

東河原樺八幡神社秋季大祭 鉾出神事

ひがしこうばらかばはちまんじんじゃしゅうきたいさい ほこだししんじ

東河原樺八幡神社秋季大祭 鉾出神事1
DATA
敬老の日の3連休初日
福井市東河原町 樺八幡神社
0776-90-1111(福井市美山総合支所)
JR北陸本線「福井」駅より路線バス
※取材時2010年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

村長(むらおさ)を神に奉げる奇祭

この祭りの由来は応仁天皇の母である神功皇后の三韓征伐や、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際の戦勝記念としてその戦いの様を摸したものとか。
まず、若者たちの中央に中心(なかじん)という長さ3メートルばかりの丸い木をもった人が立ちます。若者らは先端をささら状に砕いた青竹で激しく中心を打ちながら太鼓、鉾、村長、神社の宮役とともに樺八幡神社へ。道中青年らは“遠いぞ、遠いぞ、来年まで遠いぞ”“鉾だせ、鉾だせ、来年まで遠いぞ”の掛け声で500メートルを1時間かけて進みます。神社に笠鉾を手にした村長がやってきて拝殿に入ろうとしますが若者らの鉾に阻まれます。最後にやっと拝殿に納まり、村長は神に奉納されるのです。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

樺八幡神社祭礼のひとつの行事に鉾出しが有り、約500年以上続く伝統があるという祭りです。毎年9月に地元の若者が荒々しく青竹を打ち鳴らし、社殿を回る勇壮な神事です。言い伝えによると、村人達が団結していることを神に報告し、その長である村長を奉納するとともに、村長の勇気を試すという意味があるそうです。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

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