日本の祭りレポート

気仙町けんか七夕祭り

けせんちょうけんかたなばたまつり

気仙町けんか七夕祭り1
DATA
8月7日 ※毎年同日
岩手県陸前高田市気仙町今泉地区
0192-54-5011(陸前高田市観光物産協会)
JR大船渡線「まちなか陸前高田」駅下車
※取材時2012年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

大震災の瓦礫(がれき)の街に祭りの本質が

2011年3月11日。あの日、巨大津波が陸前高田全域をのみ込みました。その年の8月、彼らは残った1基の山車で地域を巡行。翌年もう1基を新調し、念願の「けんか七夕」を実施。(写真はそのときの取材)
瓦礫の街に夕やみが迫る頃、巨大な山車が轟音をあげて衝突。その轟音、天国に届け!とばかりに、彼らは渾身の力でぶつけあうのです。揺れる提灯は亡き人の魂か。この悲しい街にこれだけの喜びの顔があったでしょうか。祭りができる幸せ。その感激は被災者でなければとても解るものではありません。河野和義保存会長“津波がなにもかも持って行った。でも祭りは残った”この言葉はしっかりと胸に刻もうと思います。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

陸前高田市気仙町に900年に渡り伝えられてきた「けんか七夕」。「七夕」という響きからは想像できない激しい太鼓の音とともに、4tもの山車がぶつかり合う様子は圧巻。「あゆみ太鼓」「やすみ太鼓」「けんか太鼓」など、太鼓の音がけんかを先導し盛り上げます。岩手県指定無形民俗文化財に指定されています。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

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