日本の祭りレポート
よりいたまよどすいてんぐうさい
ここは埼玉県寄居町を流れる荒川の左岸。祭りの誕生は、昭和6年(1931)、玉淀河原を開発した玉淀保勝会の有志たちがここの景勝に神社を勧請しようと発願。あわせて古くから漁師たちが水難除けのため水神様を祀った石宮を発見します。ということで、この石神様と水天宮を合祀して同年8月5日に「第一回玉淀水天宮祭花火大会」を開催。それがいまや関東一の水祭り「寄居玉淀水天宮祭」に成長したのです。
提灯を満載した舟山車がゆったりゆったり玉淀を流れます。雪洞や提灯で飾られた各町内の供奉舟が笛や太鼓で囃します。そして花火。鉢型城址から発射される火の嵐と提灯舟山車の共演。確かにこれは関東一の水祭り。
[取材・文:苦田秀雄]